善玉菌の働きについて

ビフィズス菌に代表される「善玉菌」について

 私達のおなかの中にある「腸内細菌」は、10年ほど前までは、1人の腸の中に100兆個と云われていましたが、今では500兆~1000兆個と考えられています。
 以前は、ウンチを培養して調べていましたが、腸の中は無酸素状態で外界では育たない菌が80%以上もいて、培養しても生きられないと判りました。 そして、培養せずに便の中から細菌の遺伝子を同定する方法が確立されたことで、新しい菌がどんどん見つかっています。
 ちなみに、人体の細胞総数は60兆個。 腸内の細菌数はそれより一桁以上多く、その菌の種類も以前は100種類程度と云われていたのが、今では500~1000種と見積もられています。  そしてその菌の種類の中で、私達の健康に有効に働く菌を「善玉菌」と呼んでいるのです。

 腸内細菌の餌は、腸内を進んでくる消化物。菌ごとに好みが決まっていて、特定の菌はほぼ特定の成分を食べ、その菌の排泄物は別の菌の餌になって、その排泄物を別の菌が食べ、それをまた次……といった具合に1000種の菌は食べ物の連鎖で繋がっています。
 この連鎖の過程で発生する成分の一部が腸から吸収され、体の健康に影響を与えます。良い影響なら「善玉菌」、悪い影響なら「悪玉菌」と呼ばれる所以です。 しかし、「日和見菌」と呼ばれる菌もいて、大勢に流れる性質の一群で、善玉菌が優勢のときは大人しいのですが、悪玉菌が優勢になると悪さを始める“日和見菌”が全体の約7割も占めます。
 (善玉菌:悪玉菌:日和見菌)の3群の構成比は、(2:1:7)位が理想と云われています。
 ですから、この腸内細菌の善玉菌優勢のバランスを維持する事が、健康を維持するためには、とても大切なことなのです。

 では、その善玉菌は、腸内においてどのような働きをしているのでしょうか?  この頁では、その善玉菌の働きについて解説します。

腸内環境のバランスを良好にし、悪玉菌の影響を抑える

 乳酸菌は糖を分解し多量の乳酸を作ります。(ビフィズス菌は乳酸の他に酢酸も作ります)。 たんぱく質を腐敗させません。 乳酸菌に依って作られた乳酸・酢酸などの有機酸は、腸内を弱酸性の環境にして有害菌にとっては住み難い環境になります。 有害菌の多くは酸性の環境よりもアルカリ性の環境を好むのです。

 ヒトと相性の良いビフィズス菌や一部の乳酸桿菌が腸内に定着し増殖すれば有害菌の定着・増殖が防げます。 有害菌が減少することは、腐敗産物の減少につながり、人体への悪影響を軽減することになります。

 善玉菌と悪玉菌の関係は、シーソーのような関係にあり、どちらかが優勢になると片方が劣勢になります。よって、乳酸菌等の善玉菌が増えて優勢になることは、腸内菌叢のバランスを改善し、悪玉菌の影響を抑えることになるのです。

腸の働きを整え、便秘や下痢を改善・予防する

 乳酸菌に依って作られた有機酸は、腸壁を適度に刺激するので腸管の蠕動運動を促し、便通を整え便秘を改善します

 このように、乳酸菌は便秘を改善するだけでなく、下痢の予防・治療にも役立ちます。 便秘と下痢は全く反対のような症状に思えますが、いずれも腸内菌叢のバランスが崩れることにより起こります。 また便秘と下痢を起こすと、腸内菌叢のバランスが崩れてしまいます。
 乳酸菌は、抗生物質関連の下痢の予防・治療にも役立ちます。 ガン等の病気治療の為に抗生物質を服用すると、殆どの腸内細菌は死滅しますが、ある種の腸内細菌だけが生き残り、通常では大人しくしている細菌が急に有害な作用を引き起こす事が有ります。 これによって引き起こされる症状を「菌交代症」と呼び、このような細菌を「日和見菌」と呼んでいます。
 この「菌交代症」を防ぎ、治療するには一刻も早く腸内菌叢を善玉菌優勢のバランスに戻すことが必要となり、ビフィズス菌や乳酸桿菌を使った医薬品(乳酸菌製剤)が使われます。
 こんな時に、当店が扱う100%乳酸菌食品「ニブロン」は、菌数が多くカプセルタイプなので飲みやすいために善玉菌を簡単に増やすことが出来て大活躍することは、一部の医療関係者だけが知っていることなのです。

「免疫機能」や「腸管バリア機能」を高める

 免疫機能とは、身体の中に細菌やウィルスなどが侵入するのを防ぐ役割を担ってくれます。 ですから、この免疫機能が低下すると病気になりやすくなるのです。 そのときに活躍するのが、この善玉菌です。

 善玉菌のもう一つの重要な機能として、悪玉菌が生み出した有害物質、口から入ったウイルスや細菌などが腸壁から体内に吸収されないようにブロックするガード機能を「腸管バリア機能」と云って、健康維持に大切な役割を果たしています。

 そういった意味で、善玉菌が活発に働いていると免疫力腸管バリア機能が高くなり、風邪もひき難くて治り易く、細菌への感染もし難く傷の回復も早くなるのですから、善玉菌を優勢にして維持する事が、健康管理においては、とても大切なことなのです。 

ビタミンを作る

 また、この善玉菌は、私達の栄養に欠かすことのできない「ビタミン」を腸内で作ってくれます。  ビタミンB1をはじめ、ビタミンB2やビタミンB12などの美容に効果のあるビタミンを合成しています。

カルシウムの吸収を促す

 カルシウムは、私達人間にとって欠かすことのできない栄養素です。 しかし、血液中のカルシウムが不足してしまうと、精神的なイライラを招いたり、骨粗鬆症の原因となってしまいます。 善玉菌は、酢酸という酸を分泌しますが、この酢酸はカルシウム吸収の働きをサポートしてくれます。 そのため、カルシウムが不足していると感じる方は、腸内の善玉菌を増やして善玉菌が優勢となる様にすると良いのです。

善玉菌優勢な腸内環境を手に入れよう

100%乳酸菌食品 ニブロン  このように、善玉菌は健康において素晴らしい働きをしてくれます。 勿論、上記以外にも様々な働きを善玉菌は行ってくれます。

 日々の生活において、善玉菌を増やす方法を知って実践する、プロバイオティクス健康法が如何に大切かがお分かりになった事と思います。

 当店には、善玉菌優勢の腸内環境の改善を促す健康食品(サプリメント)をご用意していますので、健康的な腸内環境を手に入れたいとお考えのかたに、当店の100%乳酸菌の健康食品「ニブロン」を自信を持ってお勧めしています。

 


 ※参考)◎「腸内菌の素顔」  発行:(株)ヤクルト本社 
        東京大学農学部教授 光岡 知足 監修
      ◎「体質も変える腸内細菌って何? 重さは1.5Kgにも」 
         日本経済新聞 2014/04/27記事(理化学研究所 辨野義己)